渡辺勇吉とヤスの碑は、俗に合格神社と呼ばれる菅原道真と倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祀った神社境内にあります。
渡辺勇吉は、新潟県出身で矢板市幸岡にある小川屋に奉公し、小川屋の娘安子と結婚しました。勇吉は、1882年(明治15年)那須開墾社の開設初期に入植し、奉公の経験から記帳などを身につけていたため開墾社では世話人として戸籍簿の整理や移住人の面倒をみました。また、初代区長や初回村会議員も務めました。碑は、1900年(明治33年)に関係者により建てられたものです。
妻ヤス(安子)の碑は、1915年(大正4年)に建てられたものです。碑文には、夫勇吉と農業に励む様子を「其の貞順を称す」と讃えられています。 |