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那須野が原博物館
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収蔵品Collections

美術資料

日本の近代洋画の草分けとして名高い高橋由一の油彩画・スケッチ・石版画などの作品群を収蔵しています。また、那須の竹工芸作品や那須塩原市出身の南画家高久靄厓の作品、日展審査員を歴任した彫刻家南庄作の作品もあります。近代史上の史料価値も重視して収集している文明開化をテーマとした錦絵、塩原を描いた川瀬巴水の木版画作品や中国年画も収集しています。さらに、地域ゆかりの彫刻家三木俊治の彫刻・立体や平面作品も収蔵しています。

高橋由一作品

高橋由一作品

高橋由一(1828-1894)は、近代洋画の祖・日本洋画の草分けとして、日本の近代美術史上著名な作家です。当館には、県令三島通庸との関わりで描いた、後期の作品を数多く収蔵しています。油彩画としては《鑿道八景》の8点と宮内庁の小図である《栗子山隧道図西洞門》1点があります。石版画下絵(スケッチ)47点、それに石版画として《三県道路完成記念帳》(128図)を複数所蔵しています。
※『高橋由一-近代を描く-』(500円)頒布中。

《三島村平野牧牛》(鑿道八景)
〔油彩画〕(明治18年)

《栗子山隧道図西洞門》
〔油彩画〕(明治14年)

《宇都宮栃木県庁》〔石版画下絵〕
(明治17年)

《栃木県庁ノ図》〔石版画〕
(明治18年)

竹工芸

竹工芸

那須は、日本を代表する竹工芸の地域で、独自の竹工芸文化が育ちました。八木澤啓造を筆頭に柳下昌峰・勝城蒼鳳(重要無形文化財(竹工芸)保持者)、そして藤沼昇(重要無形文化財(竹工芸)保持者)などの竹工芸作家が輩出しています。また、佐川素峰・根林二郎・磯飛節子も活躍し、これら那須の竹工芸作家の作品を収集し、数多く収蔵しています。

八木澤啓造作《六ツ目透編花籃 すみれ》
(昭和61年)

柳下昌峰作《亀甲網代盛籃》
(平成13年)

勝城蒼鳳作《盛籃 菊》
(昭和60年)

高久靄厓作品

高久靄厓作品

高久靄厓(1796-1843)は、杉渡土(戸)(現那須塩原市越堀)に生まれ、一時黒羽の小泉斐に入門したとされます。27歳のときに谷文晁の写山楼に入門するために江戸に出ます。その後頭角を現し、渡辺崋山・椿椿山・立原杏所とともに「文晁門四哲」の一人に数えられるようになります。当館では、靄厓の作品とともに高久隆古や周辺の作品を収集し所蔵しています。
※図録『高久靄厓-関東南画・山水画の正統』(1,500円)頒布中。

《山水図》

《溪山春暁図》

《夏暁山水図》

南 庄作作品

南 庄作作品

南庄作(1904-1995)は、三区(現那須塩原市三区町)に生まれ、農民彫刻家として、常に「土」にこだわり、那須野の大地に作品の原点を置き、作品を生み出し続けました。また、日展審査員・日本彫塑会運営委員を歴任しました。
 作品としては、木彫作品の代表作である《かそのジサマ》(昭和48年)をはじめとして、《老夫(岩窟王)》(昭和38年)・《渡良瀬川》(昭和57年)・《仔牛》(昭和59年)のほか、《自像》(昭和7年)・《村の児》(昭和21年)など、木彫とともにブロンズ作品も数多く、現在75点程度を収蔵しています。
※図録『南庄作展-土に生きる-』(1,200円)頒布中。

《かそのジサマ》(昭和48年)

《老夫(岩窟王)》(昭和38年)

《渡良瀬川》(昭和57年)

《仔牛》(昭和59年)

錦絵作品

錦絵作品

当館では、那須野が原開拓との関連で近代史にスポットを当てていますが、その中で近代の錦絵に着目し、歴史と美術の面から収集をしています。特に明治の文明開化を象徴する作品を中心に、鉄道・眼鏡橋・洋館・博覧会・国会・産業などのジャンルの作品を集中的に収集し、現在80点程度を収蔵しています。

《独逸国艦内郭機械図》

《鹿鳴館貴夫人慈善会図》

《東京新橋鉄道繁栄並高輪遠景》

《東都築地保互留館海岸庭前之図》
(明治元年)

《上野公園於開設第三回内国勧業博覧会之略図》
(明治20年)

《帝国国会議事堂之図》(明治24年)

《上州富岡製糸場之図》

《山形県新築之図》(明治14年)

川瀬巴水作品

川瀬巴水作品

川瀬巴水(1883-1957)は、東京市芝区(現東京都港区新橋)に生まれ、小さい頃に塩原の伯母に預けられたこともあり、塩原との縁が深く、巴水の最初の作品は塩原三部作といわれる《塩原おかね道》《塩原畑下り》《塩原しほがま》です。その後も、塩原を題材とした多くの作品を制作しました。
※『那須塩原・風景の記憶-刻まれた人と自然の姿-』(800円)頒布中。

《塩原畑下り》
(大正7年)

《塩原あら湯路》(大正8年)

《湯宿乃朝(塩原新湯)》
(昭和21年)

中国年画

中国年画

年画は、中国の春節を前に門や部屋などに貼る吉祥の図画で、中国の庶民の暮らしの中で息づいて来ました。現在では、木版摺りの年画は使われなくなっています。このたび中国の多くの地域を長年にわたって調査した個人の方より寄贈されたコレクションを収蔵しています。併せて、紙馬も収蔵しています。
※『春節の祈り・年画と紙馬の世界』(1,500円)頒布中。

《多寿多子図》
(天津・楊柳青年画)

《揺銭樹図》
(濰坊・楊家埠年画)

《和気吉祥図》
(蘇州・桃花塢年画)

《鶏鳥多産図》
(ベトナム・ドンホー年画)

三木俊治作品と三木コレクション

三木俊治作品と三木コレクション

三木俊治(1945-)は、現在の那須塩原市関谷出身の那須塩原市ゆかりの彫刻家です。若き日の三木は、彫刻界を牽引した佐藤忠良(1912-2011)に師事しました。1976年から新具象彫刻展設立会員として、その後10年間にわたり東京都美術館で発表しています。また、東京造形大学で長きにわたり教鞭を執り、後進の指導に尽力する教育者でもあります。列をなす群衆を表現した《行列》シリーズを代表作とする三木の、1970年代の初期作から近作までの彫刻・立体や平面作品などを収蔵しています。
 彫刻家であり教育者であると同時に、三木は熱心なコレクターでもありました。現代美術を中心に民族造形物なども収集し、学生の指導に活かしてきました。これらの作品・資料を三木コレクションとして収蔵しました。

三木俊治
《春酔い》1983

三木俊治
《EXTRASOLAR EARTH》2009

三木俊治
《MUSE ON THE DRAGON》2011

舟越桂
《夏のシャワー(デッサン)》1985

塩見真由
《考える三木先生》2012

《ヨルバ族のマスク》